イメージパレット

技術的資料。

2色印刷物の刷色シュミレーション(旧)

2007年8月23日(木)

2色印刷で印刷物を制作する最大のメリットは印刷費の削減。プロセス4色を使うフルカラー印刷とは一味違う表現も可能なので結構利用される場合が多いようです。そこで、刷版出力用データ・カラーカンプの出力方法などを最近の制作環境に沿うように改めて見直してみました。

2色印刷・特色印刷といっても制作の段階ではプロセス4色のうち、シアンとマゼンタを使って色指定して刷版出力用データを制作(※1)します。なぜ最初から特色で色指定しないかというと、特色の場合は基本的に画面上での表現が単色でしか確認できないからです。(濃淡は表現可)普通はそれでいい(※2)のですが特色同士の色の掛け合せをしたいとなると色指定が途端にできなくなります(※3)。そこで自在に色の掛け合せができるプロセスカラーのシアンとマゼンタを使って色指定するわけです。実際の印刷でもデータ通り、シアン・マゼンタで印刷する場合はPC画面上で想定した通り仕上りますが、特色で印刷する場合、仕上りがどうなるのか実際に刷り上がるまでは正確に判断できません。 というわけにはいかないのでシアンとマゼンタで色指定を済ましたデータにちょっと手を加えて「2色印刷物の刷色シュミレーション」をするわけです。

2色印刷物の刷色シュミレーションの作業手順。

  1. シアン・マゼンタの2色で色指定したレイアウトデータ(ILLUSTRATOR・INDESIGN etc)をデータ書き出しでJPGデータ(PHOTOSHOPで開くことができる形式なら他でも可)にして用意します。(※4)
  2. PHOTOSHOPで開いてチャンネルを確認します。シアンとマゼンタそれぞれのチャンネルを複製します。
  3. 複製したそれぞれのチャンネルのチャンネルオプションで「スポットカラーにチェック」します。さらに使用したい「特色を指定」し不透明度を「0」に設定します。
  4. 複製元のシアン・マゼンタチャンネルの内容を消去します。
  5. 2つのスポットカラーチャンネルを同時に選択して「スポットカラーチャンネルを統合」を実行します。

これで実際の印刷時の刷色シュミレーションができました。 保存してカラープリンタでプリントアウトして印刷所にカンプとして渡すこともできます。 以上が「2色印刷物の刷色シュミレーション」の行程です。「最初に最近の制作環境に沿うように」と書きましたが結局、以前からあった方法でのシュミレーションとなりました。「印刷費の削減」というメリットがある2色印刷ですが様々な要因の相関関係によって表現が変化するので自在にコントロールするのはとても難しくて奥が深いものです。 2009年11月現在、CS4を使って別の方法を検証中です。

※1シアン・マゼンタで通常設定している網点角度の相性が一番良いようです。仮にマゼンタ版をイエロー版で置き換えるとモアレが発生する頻度が増します。
※2特色の掛け合せによる表現は刷り順によっても変化します。通常オフセット印刷では刷り順を意識しないので厳密なコントロールは不可能だと思います。反対にスクリーン印刷などでは掛け合せの色表現は特別な場合を除き基本的に行いませんし、刷り順がとても重要になっています。
※3CS以降のインデザインでは混合インキスウォッチで特色の掛け合せ表現が出来るようになっています。
※4配置画像はカラー減色またはダブルトーンのものとも、CMYKモードのデータに変換して配置します。変換方法はそれぞれ注意が必要です。

Tags in Entry :
Comment Form